岡山県の備前焼に行かれるなら、是非に行ってほしい窯元は延原窯です。
理由は紅葉の葉脈を使用した美しい作品に目が惹かれるから。
ちなみに葉脈とは、葉の筋の事です。
延原窯の延原勝志さんの作品は、紅葉の葉脈を使った秋の景色を思わせます。
紅葉や葉っぱの葉脈をと火襷の備前焼には必見の価値がありますし、購入して料理を盛り付けたくなります。
そのお皿に普通の料理をのせたら、高級料亭の料理に見えます。
場所と行き方
場所は伊部駅よりまあまあ離れています。
グーグルマップで確認したら1.1㎞ありました。
ぎりぎり歩いて行ける距離ですが、坂なども多少あるので夏など暑い時期は車があった方が良いかもしれません。
ちなみに伊部駅にはレンタル自転車もありましたよ。
延原窯
延原窯を選んだ理由は、伊部駅の2階にある展示場でちょうど延原さんの作品の展示がしてあり、先ほど紹介した紅葉の葉脈を使った作品を、もっと多く見たいと思ったからです。
展示場にあった無料の観光マップを見て行きました。
マップは簡略なので、大まかな位置しか分かりません。
車で行かれる方はナビを使った方が迷わないと思います。
私は迷いました(笑)。
はじめて行った延原窯には、奥様がいらして案内して頂きました。
作家である延原勝志さんは、最初に行った伊部駅の展示場にいらっしゃるとの事でした。
会えなくて残念。
奥様に作品を紹介して頂いたり、奥の登り窯に案内してもらいました。
優しい奥様です。
登り窯での記念写真も撮りましたね。
数多くの作品があり、見ごたえ十分!
多くの紅葉葉脈の備前焼に私達夫婦で魅入られて、すっかり作品のファンになってしましました。
同じ形のコーヒーのマグカップを、少々時間をかけて選びましたね。
同じ形でも手作りなので、それぞれに微妙に違います。
その様に選べるのは、窯元での醍醐味です。
コーヒーカップやポットの水が美味しくなるという備前焼の玉を購入。
葉脈の作品は手間がかかる分、価格は高いです。
しかし、購入し使用している今でもそれ以上の価値があると感じています。
そしてせっかくなので、作家・延原勝志さんに会う為に再度展示場に行くことに決めました。
展示場に会いに行く、そして更に購入
展示場に再来。
延原勝志さんに会えました。
優しい雰囲気の方でした。
紅葉の葉脈の作品の完成までの秘話を聞かせて頂きました。
最初はメダカの水槽に浮かぶ紅葉の葉の発見からとの事でした。
水面に浮かんだ紅葉は偶然葉脈だけが残り、それを作品に使用したらうまく作品が出来たらしいです。
しかし、それ以降の作品はうまくいかず、紅葉の葉脈の作品が完成するまで7年間、葉っぱは3年間の年月が費やしたらしいです。
一つの特徴ある作品の完成に、先の見えない長い年月をかけた精神力に感服します。
尊敬の念に値する精神力と作家魂です。
その他の作品
延原勝志さんの特徴ある作品は他にもあります。
起き上がりこぶしと同じように、倒れても起き上がる湯飲みやぐい飲みがありました。
中身はこぼれますが、本当に倒れたぐい飲みが起き上がります。
発想がすごいですね!
また、小さなカエルの作品もあります。
1㎝にも満たない大きさで、『無事に帰る』『お金が返る』なのどの意味が込められているとのこと。
私は小さいので財布に一つ入れています。
また使用するとわかるのですが、作品に細かい気配りもありますね。
コーヒーカップを口当たり部分が、飲みやすい様に適度な薄さや角度ですし、また持ちやすく出来ています。
最後に
作品の景色も、使用感も素晴らしい!
もし岡山県の備前焼の町に行かれるなら、是非に延原窯に行かれることをお勧めします。
私が頑張って貯めたお小遣いを全力投球で使い果たすほど、満足のいく作品に出合えました。
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