子供はお釣りをもらっていない!
店の人が渡そうとするが首を横に振る。
店主は言う。
「お金を大切にしないといけないよ」
人間の大人よく言った。
もっと言ってやれ!
「重くなるから嫌だ!」
あっけにとられる店の主人と私マキネ。
とことこと歩き始めた子供。
たこ焼きを食べつくした後、ゴミ箱にちゃんと捨てる。
親のしつけがいいのだろうか。
これは上司の神様のいたずら、吾輩に対する試練だ!
ただ一つだけ不満がある。
どこが純粋無垢な子供だ!
あんな無頓着なお金の使い方して
まあ、『お金を教える』にはやりがいはありそうだが・・
いや、あり過ぎである。
まずは明日の朝一で、あの子供の目の前で神々しく降り立つ演出をして度肝を抜いてやろう!
そしたら天使である私の言う事を、一言一言を信心深く丁寧に聞くであろう。
その様に輝かしいプランを練っていると子供を見失った。
背後に何やら視線を感じる。
いつのまに。
天使の吾輩に気配を悟られず背後に回る人間がいるだと!?
首輪とリードをつけた犬であった。
ブルドックという種類だ。
リードは犬に引きずられているだけだった。
おい飼い主はどこにいる⁈
【続きは、第9話】
コメント