【外国人向けの説明】日本の建物はなぜ壊れずに残っているのか~4限目~
理由5 木造でゆるまない
現代の建物と違い、昔の家は、あまり金属を使っていません。
理由はシンプルに金属は高価だからです。
ちなみに昔の釘は現在の丸型と違い形は四角形をしています。
また金属製の釘は、簡単に木材同士をつなげる事が出来ます。
しかし、釘は衝撃や木の乾燥で一度緩むと結合力は元には戻りません。
高価で貴重なのを含め金属はあまり使われないので、日本では自然と木組みの技術が発展してきました。
木組みは木材が多少乾燥し隙間が空いても、接合部が緩まない様にしています。
その前に、昔の木材はあまり乾燥し縮むような木材を使用していませんが。
一番わかりやすい木組みが、『込み栓』という技術です。
柱の枘(ほぞ)と横架材という木を接合しています。
ただ穴をあけて栓をしているのではなく、穴の位置をずらして、緩まない様にしています。
日本刀の目釘穴(めくぎあな)と似ていますね。
また、木材をつないでいる『継手』『仕口』と言われる加工も少しきつめに入れたり、勾配をつけて緩まない様にしています。
上記のイラストの様に、古い家などで横向きの木材の縦に切れ目が入っていたら、継手の位置かもしれません。
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